Mendeley、ファイルのリネーム機能/重複論文の検出/独自PDFビューワ機能の調査など

Mendeleyの基本的な活用方法の調査と、動画の筋書きづくりを以下まで進めました。


[初期設定]
 -ユーザ登録〜アプリのインストール

[文献の追加]
 -ローカル環境下の論文の取り込み
 -ウェブインポータを介してウェブから論文レファレンスの取り込み
 -「Watch Folder」でフォルダ監視 - Dropbox,Sugarsyncとの合わせ技で容量拡大 ←前回ココ
 -ファイルのリネーム

[ライブラリの使い方]
・論文情報を見る・修正する
・重複論文の統合
・PDFビューワでハイライト&注釈を入れる
・フォルダやグループ中のPDFからの検索、Mendeleyデータベースからの検索 ←イマココ
・グループでの文献共有(注釈機能を使っての共同編集もできる)
・Word、OpenOfficeプラグインで引用リスト

・論文フォーマットに合った文献リスト作成機能

[そのほか(入れる?)]
iPhoneアプリからも使える
・研究者用SNS機能

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今回つくった具体的な内容はだいたい以下のとおり

【別のPCから同じアカウントでライブラリに入り文献を同期したいときの2台目のPCの設定】

Mendeleyをインストールし、1台目と同様に以下を設定

・Tools > Options "File Organizer"の"Organize my files"をオフ
//ファイル管理をSugarSync同期用に作成したフォルダで行うために必要

・Mendeley Desktopの"Edit Settings"ボタンを押すと「Synchronization options」 > "Synchronize attached files"のチェックをはずす
//Mendeleyによる同期の機能を切りSugarSyncによる同期


一旦Mendeleyを閉じる
SugarSyncもインストール、1台目でログインしたアカウントと同じアカウントでログインする

・Mendeley Ltdフォルダ
・Mendeley Filesフォルダ

を、SugarSyncで1台目から同期してきたフォルダにつなぐ


最後に再びMendeleyを開き、フォルダ監視を有効にする

・Tools > Watch Folder...で"Mendeley files"フォルダを指定


【ファイルのリネーム機能】

ライブラリの論文ファイルを選択し

File > Rename Document Files...

Mendeleyが論文から抽出した「Author」「Journal」「Year」「Title」を取捨選択・並べ替えし「-(ハイフン)」「_(アンダーバー)」「,(ピリオド)」「,(カンマ)」いずれで区切るかで選択することができる


※どこか別のフォルダにあるPDFをドラッグでライブラリに取り込んだあとでリネームを行うと、元フォルダにあるファイルの名前が変更される


【ライブラリの使い方】

取り込んだ論文の情報を見る

・My library以下の説明 - All Documents/Recently Added/Favorites(Authorの横の☆マークをつけたものだけを選ぶ)
「Create Folder」 によってフォルダ分け・階層分けが可能

・ファイルをクリックすると右側に詳細が現れる
 データは自動で取得されるが間違いや抜け漏れもある場合もあるので補完が必要
・Mendeleyが情報の抽出に失敗したファイルには右側のDetail部分に"needs reviewing"表示が現れる
 表示が現れていない部分でも右クリック > "Mark as..." > "Needs review"で修正することができる

 ここで"Search by Title"をクリックするとMendeleyがGoogle Scholarを呼び出して情報を探し、自動で補完する
 さらに手で内容を修正する場合はそれぞれの項目をクリックしてて入力


【重複論文の確認】

・Tools > Check for Duplicates

でMendeleyが判断したライブラリ内の重複の可能性がある論文データの組み合わせを提示
Confidence は同一の論文である確かさを表す 数値が高いほど重複している可能性が大きい

重複した論文データのうち一方を消すこともできるが、それぞれに登録した文献情報は統合することができる


【MendeleyのPDFビューワで論文を見る】
・PDFデータを登録してあるライブラリ内の論文は、名前をダブルクリックするとMendeley独自のビューワでPDFを開くことができる
 テキストにハイライトしたりメモをつけることができる
 
 ここで注釈をつけても元のPDFファイル に書き込まれるわけではなくMendeley内で表示されるだけ
 注釈付きでPDFを書き出すには「File > Export PDF with Annotations...」


【ライブラリ内の論文から特定のワードを検索する】
・ライブラリに保管している論文内で特定の単語を含む論文だけをピックアップしたいときなど
 右上の検索窓に単語を入れる
 著者名だけを検索対象にしたいときは「author:」、タイトルだけを対象にしたいときは「title:」を頭につける

 結果がすぐに表示されるので、ダブルクリックすると本文内の該当箇所がハイライト付きで表示される


【参考】
Mendeleyの使い方まとめ - My Scratch Pad
http://tieki83.blog106.fc2.com/blog-entry-51.html

Mendeley の使い方 - 筑波技術大学視覚障害系図書館
http://library.k.tsukuba-tech.ac.jp/ori/Mendeley.pdf

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基本的な活用方法の紹介の見通しがだんだんついてきたので、EndNoteやTogoDocなどといったほかの文献管理ツールとの比較したときの強みなどを洗い出し、その点を特に推せるような統合TVの内容づくりを始めていくことができればとおもいます。